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孤独死・自殺現場の特殊清掃を自分でやる方法

特殊清掃を自分でやることは可能か

何らかの形で身内に不幸があって、自分で特殊清掃ができないかとお考えの方もいるのではないでしょうか。

特殊清掃は自分でもできます。こちらでは、特殊清掃を自分で行なう際に必要な道具や注意点、近隣住民の方への配慮や死臭対策などをまとめています。また、遺品整理サービスを利用するメリットも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

孤独死の現場を清掃するにはどんな道具がいるのか

特殊清掃を自分で行なうには、まず資材や機材が必要。一般的な特殊清掃業者が使っている道具を紹介いたします。

大工道具

フローリングや床下のベニヤを切り取る際に使用

洗浄道具

除菌力が高い洗浄剤を用途に合わせて使い分ける

オゾン消臭機

腐敗臭を脱臭除菌する強力な機械

ストレッチフィルム

大きい資材などに巻いて汚染を防ぐ際に使用

パーツクリーナー

体液などを拭く即効性のあるクリーナー

ケレン棒

クッションフロアを剥がす際に使用

ピーピースルーK

配管を洗浄する際に使用

養生プラ・シート

作業がしやすいように透明タイプを採用

個人で用意するなら業者が販売しているものを

上記で紹介した資材や機材は一部、薬局などで購入することもできますが、本格的に清掃するためには業者が扱っている清掃道具を選びたいところ。

そこで、業界でも珍しい「自分でできる特殊清掃セット」の紹介をしたいと思います(株式会社リスクベネフィットが販売)。ある程度の清掃を自分で行ない、その後に業者に手直しを依頼するケースが最近は多いようです。

株式会社リスクベネフィットの「自分でできる特殊清掃セット」
引用元:株式会社リスクベネフィット
http://www.riskbenefit.jp/self-set/index.html

セット内容
長靴 2足 プラスチックヘラ 1個
防護マスク 1枚 ビニール手袋 5枚
ゴム手袋 1枚 厚手のビニール袋 3枚
紙マスク 5枚 オリジナル消毒液RB酸水 1本
ラップ1本 オリジナル消臭剤ダンボ 1本
防護服 2着 オリジナル特殊清掃作業指南書
噴霧器 1個 オリジナル死臭吸着シート 2枚

業者が実際に使用している道具と同じものなので、このセットさえあれば自分でも特殊清掃ができます。オリジナルの指南書がついているため、初めての方や同業者の方の役に立つでしょう。

また、自分でできる特殊清掃セットを購入された方には、清掃後の完全消臭作業が2割引で受けられる引換券がついています。自分でどうにもならない部分はプロの技術に任せることも必要です。

オリジナル指南書付き特殊清掃キットの詳細

個人で特殊清掃をするときの注意点

特殊清掃を自分で行なう際の注意点がいくつかあります。近隣住民への配慮や死臭対策、その場の状況に応じた清掃方法など、遺品を扱う際にも注意が必要です。こちらではさまざまな注意点を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

自己防衛と近隣への配慮

特殊清掃を行なうにあたり、異臭が漂う部屋に入る前に念頭に置かなくてはいけないことが「自己防衛」と「近隣への配慮」です。
孤独死などの現場では不用意に何かに触れた際、感染症を患ってしまう可能性があります。

自分が感染症にかかったことに気付かず、周りにも感染させてしまう危険性もあるのです。発見が遅れてしまったり、腐敗が進んでしまったりした遺体の周辺(床や壁、家財道具など)を汚染し、いずれは部屋中に細菌が感染する可能性も否めません。

また、部屋に入った際、今までに嗅いだことのない臭いに驚くケースや故人がC型肝炎・HIVなどの恐ろしい感染症を患っていたと知らずに体液に触れてしまい感染、周辺のハエやうじ虫を媒介して感染するケースも。

部屋に入る前には亡くなった原因を調べること、二次感染を防ぐための心得も重要になってきます。さまざまな危険と隣り合わせという自覚をもって、対応に臨むことが大切です。

耐え難い死臭への対策

死臭というのは、この世のものとは思えないほど耐え難い悪臭だといわれています。特殊清掃は遺体があった場所の掃除や片付けをしないといけないわけですから、まずはこの強烈な臭いに耐えられるかどうかが問題。清掃後、自分の髪や衣類に死臭が染みついてしまうことも覚悟しなければいけません。

死臭独特の臭いが記憶に強く残ることで、普段からなんとなく臭いに敏感になったり、寝る間際などにフラッシュバックのような症状が起こったりするなど、日常生活にもさまざまな支障をきたす可能性があります。人によっては死臭の影響でしばらく寝込んだり、頭痛・吐き気・食欲減退に悩まされるなんでこともあるようです。

特殊清掃を自分で行なう際には、死臭に対して十分に気を引き締め覚悟して臨みましょう。

状況に応じた清掃・片付けを実施する

特殊清掃は、その場をただ片付ければいいというわけではありません。実際は遺体がない状態で清掃が行ないますが、発見が遅れて長期に渡り放置され腐敗が進んでしまった状態だとハエやうじ虫が大量発生したり、汚物や腐敗液などで床や壁が汚れたりしている場合があります。まずは害虫駆除をはじめ、消臭や殺菌といった状況と対象物に応じた現場の原状復帰を優先した清掃を行ないましょう。

家財道具や壁・床などの部屋全体が汚染された場合、家財道具のみを処分しても特殊清掃を行なったとはいえません。臭いや体液等が染みついた家財道具の遺品整理を行ない、汚染された壁や床などの負担を最小限に抑えて解体・清掃しましょう。

どれだけがんばっても死臭が残る可能性が高い

自分で清掃を行なう場合、死臭に対する下準備や掃除自体への慣れがないため、部屋の隅々まで掃除が行き届かず臭いが残ってしまう可能性があります。臭いを消すどころか死臭のもとを拡散させてしまい、どこを掃除していいのか分からなくなることも。そうなると最終的には業者へ依頼せざるを得ない状況になってしまいます。

賃貸住宅の場合だと、大家さんの承諾を得ることが前提です。いくら個人で清掃を完璧に行なっても、大家さんの心情や契約規則で業者に再度依頼しなければいけないこともあります。

故人の大切な遺品を捨ててしまう可能性がある

慣れない特殊清掃を自分で行なうと、個人の大切な遺品を不用意に捨ててしまうこともあるはず。一般的な遺品整理サービスは、買い取りできる家財などをリサイクルや再利用を目的に買い取る仕組みになっています。

部屋中に腐敗臭が充満している場合は、家具全般に臭いが濃く染み込んでしまうため、全て廃棄物になることがほとんど。
しかし、遺族の想いに応えるべく、思い出の品や貴重品を見つけるために遺品整理サービス業者は全力で捜索してくれます。

個人でやる特殊清掃は限定された条件で

自分で行なう特殊清掃は、未知な部分が多くとても大変だが、それなりに費用は抑えられます。まずは上記で紹介した「自分でできる特殊清掃セット」を販売している業者に問い合わせてみてはいかがでしょうか。するべきことや注意点をふまえて、特殊清掃の方法を選んでみてください。

*このサイトに掲載している情報はあくまで個人で収集したものです(2017年8月現在)。詳しい情報については、かならず該当の公式ページをご確認ください。