床にまで汚染箇所が及ぶ場合の特殊清掃事例を紹介します。どのような手順と作業を行なうかを詳しく説明しています。
*ひとによっては不快感を催す画像が掲載されていますので、閲覧の際にはお気をつけください。
ワンルームアパートでは玄関を入るとすぐに、台所やトイレがある物件が多く、トイレなどを出た後に貧血で倒れて土間に頭を打ち付け、死亡してしまうケースが多くあります。
土間で倒れたまま死亡した場合でも、都会ではほとんど近所付き合いもないため、異変に気づかれないことが多いようです。
その場合は死臭が外にまで漏れていき、近所の方や通行人が異変に気づいて通報することとなります。
この場合の特殊清掃は、まず室内全体の消臭除菌を行ないます。
土間で亡くなられた場合は体液や血液が土間に流れてしまっているため、コンクリート部分を削るのは困難です。
そのため体液や血液が付着した部分を、とにかく臭いが出ないように洗浄することとなります。
汚染箇所の洗浄後は脱臭のための薬品を散布、オゾン脱臭機の稼働を行ないます。
このケースでは5日間ほどオゾン脱臭機を稼働させることで、かなりの臭いを消すことができました。
オゾン脱臭機による脱臭が終わったら、次は土間の臭いを閉じ込めるために防臭剤を塗布。
最後に台所周りと土間のクッションフロアを張り替えて作業は終了です。
清掃前 | → | 清掃後 |
---|---|---|
![]() |
![]() |
近隣住民からのクレームが多く出るほど、腐敗臭と害虫が多く発生している現場での特殊清掃です。
昼間に見積もりを取ったのですが、あまりの惨状に少しでも早く腐敗臭を取り除く必要があったため、急遽その日の18時から作業を開始しました。
室内は依頼者さえも入れないほど臭いがひどく、遺品整理や貴重品の捜索もできない状態でした。
まず、体液の付着が多かったベッドや絨毯などを、建物共用部などに注意しながら丁寧に搬出し、絨毯下やベッド下に大量発生していたウジやハエを駆除します。
害虫駆除が終わったら、次に二酸化塩素を散布して部屋の消臭と消毒を行ないます。
汚染された床を洗浄し、清掃後はオゾン脱臭機を使って仕上げの消臭を行ないます。
オゾン脱臭機を使ったあとは腐敗臭も完全になくなり、遺族の方に報告をして作業は終了しました。
清掃前 | → | 清掃後 |
---|---|---|
![]() |
![]() |