孤独死の実態と予防策、ゴミ屋敷やセルフネグレクトの関係性を知って、特殊清掃が必要となる孤独死について、さらに理解を深めましょう。
誰にも気がつかれずになくなってしまう孤独死が、ここ近年増えています。
そのおもな理由としては、高齢化や核家族化により、ひとりで暮らしている方が増えているためです。
特に都市部である東京では孤独死される方が多く、今世紀になってからは発生率が5倍以上に増えているほど、増加の傾向が顕著です。
孤独死についてはメディアでもよく取り上げるようなりましたが、実際に近くで発生したり、その予備軍の方が近親者にいない方にとっては、その問題点について身近に感じることはないかもしれません。
それでも孤独死が年々増えているのは事実ですし、これからさらに深刻になっていくのは目にみえており、自分の近くでそのような事態が生じる可能性は、決して少なくありません。
そこでこのカテゴリーでは、孤独死の実態と、孤独死の原因となるゴミ屋敷やセルフネグレクトにスポットをあてて紹介したいと思います。
孤独死は高齢者に多いと言われています。男性では退職をきっかけとした65~69歳がピーク、女性では夫に先立たれてひとりになった85歳くらいがピークという統計が出ています。
これはあくまで統計であり、実際のところは若者でも孤立死はあり得るのが現状です。
今後、孤独死に至りやすい状況になる可能性は誰でもあり得ます。
そこで予防策として、どのようなことができるのかを考えてみましょう。「孤独死なんて、自分には関係ない」と思わずに、実態や予防策を少しでも知っておくことが大切です。
孤独死とは別の問題に見えるゴミ屋敷にも共通点があります。
それが、セルフネグレクト=自己放任です。
生きることに無頓着になることで、ゴミを溜めても何とも思わなくなり、病気を引き起こすような不衛生な生活になってしまうのも、このセルフネグレクトが関係しています。
そのような生活によって孤立化が進むことで、ついには誰にも知られないまま、ひっそりと亡くなってしまうケースが増えています。
孤独死をしない、させないためにはこのような実情や背景も知っておくことが必要です。
大家や遺族、どちらの立場でもそれぞれが知識を持って、孤独死を防ぐように働きかけていきたいものです。